手作りごはんのメリット・デメリット
大切な家族である愛犬・愛猫の健康を考えると、多くの方がより安心できるフードを
与えてあげたいと思われているのではないでしょうか。
一昔前までは「ペットフードを与えていれば良い」という考えが大多数でしたが、
最近は「手作りごはん」が健康に良いという意見が増え、
実際に手作りごはんを与えている方も増えています。
健康に良いと言われる「手作りごはん」ですが、
そのメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
メリット
- 何を使っているかわかる安心感
- 手作りごはんは基本的に飼い主さんと同じ食材を使って作るので、鮮度や産地、品質だってこだわろうと思えばどこまでもこだわることができますし、防腐剤などの余分な添加物を使わないごはんを食べさせてあげられます。
- 健康に良い
- 水分摂取量が増えるので代謝がよくなり、老廃物の排泄を助けたり老廃物が溜まりにくい身体になるので、とても健康に良いといわれています。
- 喜ぶ
- 毎日同じフードを与えるのではなく、人と同じような美味しいごはんを食べさせてあげることで、ペットにも「食の楽しみ」を味あわせてあげることができます。
デメリット
- 栄養バランスが難しい
- 総合栄養食のペットフードに比べると、自分で栄養バランスを考えないといけないので難しい。栄養バランスの悪いごはんを与えて病気にならないか心配。でも、ほとんどの人は栄養値を計算しながら自分の食事を食べていませんし、それで栄養バランスが崩れてすぐに病気になったりしていないと思います。
栄養バランスは極端な内容の食事を何日も続けて食べない限り、そうそう崩れるものではありません。 - 手間がかかる
- 器に入れるだけのペットフードと比べると、調理に手間がかかり面倒。
その通りですが、毎食「ペット用特別メニュー」を作る必要はありません。
ご家庭の食事を作るときにペットが食べられない食材を抜いて調理したり、フリーズドライのおじやを使うといった具合に「手間抜きのための工夫」をすればいいのです。
ペットフードと手作りごはん、どちらが良いというわけではありませんが、
手作りごはんのデメリットはそれほどデメリットではないのではないでしょうか。
手作りごはんの与え方
栄養バランスはそれほど気にしなくても良いとはいえ、大体の目安がないと心配になると思います。
そこで、手作りごはんを作るときに便利な目安をご紹介します。
量の目安
運動量や体質によって必要なごはんの量やエネルギーは変わりますので、どの子にとっても良い量というのはありませんが、
下記の方法で始めて調整していくのが良いでしょう。
-
- 体型チェックをする
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- 背骨の突起がわかるか
- 脇腹に肋骨の突起がわかるか
- ウエストのくびれがあるか
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- 頭の鉢程度の量を与えることから始める。
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- 2週間後に再び体型チェックをし、結果に合わせて量を調整
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- 変わらない → そのまま
- 痩せた → 増やす
- 太った → 減らす
バランスの目安
たんぱく源、穀物、野菜の見た目の比率を下記の表を目安に与えていただきましたら、
だいたいの栄養バランスがとれます。
たんぱく源 (肉・魚など) |
穀物 (米など) |
野菜 | |
犬 | 1 | 1 | 1 |
猫 | 3~8 | 1 | 1 |
与えてはいけない食材
様々な食材が「与えてはいけないもの」と言われていますが、
そのほとんどは「少しでも食べさせたら必ず重症になる」ものではありません。
中には食べても問題のない子もいますし、少量の摂取であれば良い薬になるものもあります。
しかし、食べて問題が出るケースがある限り、わざわざ積極的に与えることもないでしょう。
一般的に犬や猫に与えてはいけないと言われる代表的なものは下記の食材です。
- ネギ類
- 赤血球を破壊する成分が入っているため、貧血になる場合がある。
- チョコレート
- 神経を興奮させ、下痢や嘔吐を引き起こす場合がある。
- 生卵の白身
- ビオチンの吸収を阻害すため、皮膚炎や結膜炎を起こすことがある。
難しそうと思われる愛犬・愛猫の手作りごはんも上記の目安を覚えていれば、それほど難しくないと思いませんか?
電卓を叩きながら栄養値を計算して作るよりも、まずは気楽に始めてみてくださいね。
手作りごはんレシピ
「でも、どんなごはんを作ってあげれば良いかわからない…」という方のために、とってもカンタンに作れる手作りごはんの一例をご紹介します。
良かったら参考にしてみてくださいね。
※レシピには材料の分量や煮込み時間などを詳細に載せていません。上記の目安を基準にして気楽につくってくださいね。
材料
- 白身魚
- 小エビ
- ミニトマト
- しめじ
- にんじん
- ごはん
- オクラ
- モロヘイヤ
- ズッキーニ
- 植物油
- 昆布(だし用)
作り方
- オクラとモロヘイヤは湯がいておく
- フライパンに少量の油をひいて1とごはん以外の材料を炒める
- 2にお水と昆布を足し、煮立ってきたら焚いたごはんを入れて、そのままクツクツ煮込んで完全に火を通す
- 器に盛って、オクラとモロヘイヤをトッピング
材料
- うどん
- 煮干
- にんじん
- 水煮大豆
- 豆乳
- 大根葉
- しいたけ
作り方
- 煮干で出汁を取る
- 野菜を入れて軟らかくなるまで煮る
- 野菜に火が通ったらうどんを短く切って入れ豆乳を入れる
- 器に盛って煮干をトッピングする
材料
- サバ
- かぼちゃ
- 大根
- 昆布(だし用)
- 小松菜
- しめじ
- トマト
- オリーブオイル少々
作り方
- フライパンを熱して少量のオリーブ油をひく
- 適当な大きさに切った野菜を敷き詰め、その上に昆布、そのまた上にサバを乗せる
- 少量のお水を入れ、蓋をして火が通るまで加熱する
- 途中、野菜から出る水分を見ながらお水を足す。
- ごはんは使っていませんが、もちろんごはんと合わせて与えてもOK
「もっと簡単に手作りごはんを作りたい!」という方は、こちらもどうぞ♪
上手に手間抜きして、愛犬・愛猫に健康で美味しい手作りごはんをたべさせてあげてくださいね。